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あとがき
伊藤 雅章
pp.972
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102459
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平成22年度の日本皮膚科学会(日皮会)入会者から,専門医前実績の在り方が変更になります.
1つは,主研修施設に認定された大学病院あるいはそれに順ずる総合病院で最低1年の研修が必要となります.主研修施設は,研修の目標・方略・評価からなる皮膚科研修カリキュラムを提示して,関連する一般研修施設とともに研修の場を提供します.主研修施設の皮膚科責任者が責任指導医で,研修医のカリキュラム遂行に全責任を負いますので,研修の途中途中で目標達成度を評価して,最終的に研修終了証を作成することになります.従来のような単に指導医であれば終了証を作れる安易な状況はなくなります.皮膚科専門医試験の合格率は例年70%台で質の高いものですが,それで測れる能力は主に認知領域でしかありません.それだけに研修の質が問題で,皮膚科専門医としての技能や態度を修練することが大切です.それが,結果的に優秀な皮膚科専門医を育成することになります.
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