Japanese
English
症例報告
C型肝炎に合併した多発性硬化性萎縮性苔癬の1例
A case of wide spreading lichen sclerosus et atrophicus
井口 愛
1
,
浅井 純
1
,
竹中 秀也
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
Ai IGUCHI
1
,
Jun ASAI
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Graduate School of Medical Science,Kyoto,Japan
キーワード:
硬化性萎縮性苔癬
,
C型肝炎
,
扁平苔癬
Keyword:
硬化性萎縮性苔癬
,
C型肝炎
,
扁平苔癬
pp.651-654
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102382
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要約 59歳,女性.無治療のC型肝炎による肝硬変,自己免疫性肝炎疑いにて,内科精査中であった.約1年半前より,両上腕に萎縮性紅斑が出現.徐々に体幹,四肢に拡大した.初診時,体幹,四肢に萎縮性紅斑,腹部に白色隆起局面,陰部に白色局面を認め,軽度の掻痒を伴っていた.上腕,腹部より皮膚生検を施行し,硬化性萎縮性苔癬(LSA)と診断した.現在,ステロイド外用にて経過観察中である.自験例ではLSAの発生部位としては非常に稀な四肢・体幹に生じたこと,また,扁平苔癬との関連が指摘されるC型肝炎が合併していたことより,LSAも扁平苔癬と類似の病態,発生機序を有する疾患である可能性が示唆された.
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