Japanese
English
症例報告
ペースメーカー皮膚炎の1例
A case of pacemaker dermatitis
井口 愛
1
,
井上 和之
1
,
小泉 直人
1
,
浅井 純
1
,
竹中 秀也
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
Ai IGUCHI
1
,
Kazuyuki INOUE
1
,
Naoto KOIZUMI
1
,
Jun ASAI
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Graduate School of Medical Science,Kyoto,Japan
キーワード:
ペースメーカー皮膚炎
,
皮膚潰瘍
,
ステロイド内服
Keyword:
ペースメーカー皮膚炎
,
皮膚潰瘍
,
ステロイド内服
pp.880-883
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102130
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要約 77歳,男性.10年前に洞不全症候群に対し,左鎖骨部ペースメーカー植え込み術を施行された.約1年前より,ペースメーカー挿入部の皮膚に自壊を繰り返すようになり,ペースメーカー皮膚炎の疑いで受診した.シリコンラバー,各種金属などに対するパッチテストの結果はすべて陰性であり,ペースメーカーにより被覆皮膚が過伸展されることで生じるpressure dermatitis typeのペースメーカー皮膚炎と考えた.ステロイド内服により,潰瘍は速やかに改善した.ステロイドの漸減にて潰瘍の再発を繰り返したため,約2年間のステロイド内服治療後に右大胸筋直上にペースメーカー再植え込み術が施行された.
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