Japanese
English
症例報告
陰圧閉鎖療法が奏効したポケットを有する背部巨大皮膚潰瘍の1例
A case of giant undermined ulcer of the back successfully treated by negative pressure closed method
山﨑 清香
1
,
田中 英一郎
1
,
土屋 和夫
1
,
井村 倫子
1
,
林 菜穂子
2
,
伊藤 雅章
1
Sayaka YAMAZAKI
1
,
Eiichiro TANAKA
1
,
Kazuo TSUCHIYA
1
,
Tomoko IMURA
1
,
Naoko HAYASHI
2
,
Masaaki ITO
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野
2新潟大学大学院医歯学総合研究科形成外科学分野
1Division of Dermatology,Graduate School of Medical and Dental Sciences,Niigata University,Niigata,Japan
2Division of Plastic and Reconstructive Surgery,Graduate School of Medical and Dental Sciences,Niigata University,Niigata,Japan
キーワード:
陰圧閉鎖療法
,
皮膚潰瘍
,
皮下膿瘍
,
糖尿病
Keyword:
陰圧閉鎖療法
,
皮膚潰瘍
,
皮下膿瘍
,
糖尿病
pp.633-636
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102378
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要約 52歳,男性.検診で糖尿病を指摘されたが放置していた.背部に外傷後の発赤,腫脹が出現し,広範囲に筋層に及ぶ膿瘍,壊死を認めた.切開・排膿を行ったが,巨大なポケットを伴う潰瘍を形成した.ポケットを有する潰瘍は,外用治療単独では治癒前に内部が上皮化することが多く,難治な創となりやすい.しかし,ポケット自体のデブリドマンを行うと,外観が広範囲にわたって損なわれる可能性がある.陰圧閉鎖療法は,ポケットを有する創に対して陰圧による創面同士の固定を利用し,非侵襲的にポケットを閉鎖させることが可能であり,整容面でも有用性が高いと考えた.
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