Japanese
English
今月の症例
BCG接種後に生じた皮膚腺病の1例
A case of scrofuloderma induced by BCG vaccination
高橋 隼也
1
,
國井 隆英
1
Toshiya TAKAHASHI
1
,
Takahide KUNII
1
1岩手県立胆沢病院皮膚科
1Department of Dermatology,Iwate Prefectural Isawa Hospital,Oushu,Japan
キーワード:
皮膚腺病
,
BCG
,
皮膚結核
,
クォンティフェロン抗体検査
Keyword:
皮膚腺病
,
BCG
,
皮膚結核
,
クォンティフェロン抗体検査
pp.628-631
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102377
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要約 9か月,女児.生後4か月時にBCG接種を受けた.その約3か月後,左鎖骨下部に淡紅色の小結節が出現した.リンパ節腫脹は認めなかった.生検組織では乾酪壊死を伴う肉芽腫像を認めたが,Ziehl-Neelsen染色では抗酸菌陰性であった.組織片のPCRは抗酸菌陰性であったが,抗酸菌培養でコロニーの形成を認めた.クォンティフェロン抗体検査は陰性であり,臨床経過とあわせBCG接種による皮膚腺病と診断した.イソニアジドの内服により,約1か月で腫瘤の縮小を認めた.
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