Japanese
English
症例報告
ミノサイクリン塩酸塩が奏効した角層下膿疱症の1例
A case of subcorneal pustular dermatosis successfully treated with minocycline hydrochloride
蘇原 しのぶ
1
,
籏持 淳
1
,
古谷野 さとみ
1
,
濱崎 洋一郎
1
,
山﨑 雙次
1
Shinobu SOHARA
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Satomi KOYANO
1
,
Yoichiro HAMASAKI
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Dokkyo University School of Medicine,Tochigi,Japan
キーワード:
角層下膿疱症
,
ミノサイクリン塩酸塩
Keyword:
角層下膿疱症
,
ミノサイクリン塩酸塩
pp.381-384
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102322
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要約 70歳,女性.2か月前から体幹に紅斑が出現した.抗ヒスタミン薬内服・ステロイド軟膏外用にて加療するも効果なく,その後,徐々に膿疱も認められるようになった.当科受診時,胸腹部・乳房下・腋窩・背部にかけて辺縁に鱗屑と膿疱を伴う1~4cm大の環状紅斑が多発していた.組織学的所見では,角層下に好中球を主体とする膿疱がみられた.ミノサイクリン塩酸塩200mg/日内服を開始したところ,皮疹はまもなく色素沈着を残し消退した.内服中止後,約半年経過した現在も皮疹の再燃はない.
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