Japanese
English
症例報告
イトラコナゾールが著効した皮膚固定型スポロトリコーシスの1例―病型と治療薬の効果の再検討
A case of fixed type sporotrichosis which itraconazole effects significantly:Review about clinical entity and the effect of therapeutic medication
星野 洋良
1
,
森 布衣子
1
,
木花 いづみ
1
,
佐藤 友隆
2
Hiroyoshi HOSHINO
1
,
Nuiko MORI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Tomotaka SATO
2
1平塚市民病院皮膚科
2慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital, Hiratsuka, Japan
2Department of Dermatology, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
スポロトリコーシス
,
ヨウ化カリウム
,
イトラコナゾール
,
固定型
,
リンパ管型
Keyword:
スポロトリコーシス
,
ヨウ化カリウム
,
イトラコナゾール
,
固定型
,
リンパ管型
pp.418-421
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102005
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要約 59歳,男性.右肘部の紅色局面を生検し,固定型スポロトリコーシスの診断のもと,イトラコナゾール(ITCZ)6週間の内服にて,10週後には略治した.皮膚スポロトリコーシスの治療にはヨウ化カリウム(KI)ないしITCZが用いられる.過去の報告では,KIは固定型・リンパ管型いずれにも効果が高かった.一方,ITCZは,固定型にはKIと比較して治癒率・治癒までの投薬期間ともに有意な差は認められなかったが,リンパ管型に対する効果はKIに比べ劣っていた.リンパ管型には過去の報告の通りKIを選択すべきであるが,固定型に対しては,患者のコンプライアンスなどを考慮して,ITCZあるいはKIのいずれかを選択することが可能であると考えた.
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