Japanese
English
症例
左上肢に生じたリンパ管型スポロトリコーシスの1例
Sporotrichosis on the left upper extremity showing lymphatic extension
飯島 茂子
1,2
,
村上 ふき子
2
,
安澤 数史
3
,
望月 隆
3
,
亀井 克彦
4
Shigeruko IIJIMA
1,2
,
Fukiko MURAKAMI
2
,
Kazushi ANZAWA
3
,
Takashi MOCHIZUKI
3
,
Katsuhiko KAMEI
4
1はなみずきクリニック,牛久市
2龍ケ崎済生会病院,皮膚科
3金沢医科大学,皮膚科
4千葉大学真菌医学研究センター,臨床感染症分野
キーワード:
スポロトリコーシス
,
リンパ管型
,
Sporothrix globosa
,
局所温熱療法
,
ヨウ化カリウム
Keyword:
スポロトリコーシス
,
リンパ管型
,
Sporothrix globosa
,
局所温熱療法
,
ヨウ化カリウム
pp.281-285
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003115
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74歳,女性。左上肢のリンパ管型スポロトリコーシスを報告した。10年前から庭の草取りや畑仕事をしていた。初診時,左示指背から前腕に5カ所の肉芽腫性腫瘤,結節または皮下結節を認めた。病理組織学的に中央に好中球膿瘍,周辺に組織球とリンパ球の浸潤がみられた。遊離胞子,巨細胞も散見された。生検組織からの分離菌を形態学的,生理学的,遺伝子学的に検討し,Sporothrix globosaと同定した。治療は,局所温熱療法とヨウ化カリウム内服により12週間で略治した。わが国のスポロトリコーシスの年間発症数の推移,分類,わが国でもっとも多いSporothrix globosaの特徴,薬剤感受性などについて述べた。
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