Japanese
English
症例報告
上肢に孤発し,4週間のイトラコナゾール内服で治癒したスポロトリコーシス
A case of sporotrichosis with a solitary lesion on the right arm which was cured in 4 weeks by therapy with itolaconazole
宇宿 一成
1
Kazunari USUKI
1
1宇宿ひふ科クリニック
1Usuki Dermatologic Clinic
キーワード:
スポロトリコーシス
,
イトラコナゾール
Keyword:
スポロトリコーシス
,
イトラコナゾール
pp.118-120
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100403
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71歳,女性.2002年9月下旬頃,農作業中に転倒して右前腕部に外傷を受けた.約1か月後より同部に結節が出現した.11月27日当科初診時には右前腕部に孤発する,表面に潰瘍を伴う腫瘍を認めた.病歴からはスポロトリコーシスを,臨床所見からはSCC(squamous cell carcinoma)も疑った.病理組織学的には真皮内にmixed cell granulomaを認め,組織片の真菌培養にてSporothrix schenkiiを分離・同定したため,スポロトリコーシスと診断した.4週間のイトラコナゾール内服で略治した.
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