Japanese
English
症例報告
両側上肢のリンパ管型スポロトリコーシスの1例
A cace of cutaneous sporotrichosis
沖中 竜司
1
,
伴野 純代
2
,
新田 悠紀子
3
Tatsuji OKINAKA
1
,
Sumiyo BANNO
2
,
Yukiko NITTA
3
1稲沢市民病院皮膚科
2県立多治見病院皮膚科
3厚生連加茂病院皮膚科
1Division of Dermatology, Inazawa City Hospital
2Division of Dermatology, Prefectural Tajimi Hospital
3Division of Dermatology, Koseiren Kamo Hospital
キーワード:
スポロトリコーシス
,
イトラコナゾール
,
ヨウ化カリウム
Keyword:
スポロトリコーシス
,
イトラコナゾール
,
ヨウ化カリウム
pp.1094-1096
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903427
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68歳,男性,大工.洋材を扱う業務の際に両手を外傷し,その後受傷部位の他,左前腕,右上肢にも皮疹が出現した.組織像は慢性炎症性肉芽腫であった.PAS染色にて胞子が認められた,培養にて褐色の襞壁を形成する集落が認められ,スライドカルチャーの所見と併せてSporo—thrix schenkiiと同定し,両上肢のリンパ管型スポロトリコーシスと診断した.ミトコンドリアDNAの制限酵素切断パターンによるタイプ分類ではタイプ4に相当した.治療はヨウ化カリウムとイトラコナゾールの内服3か月にて経過良好であった.両上肢に発生したスポロトリコーシスについて文献的考察を行った.
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