Japanese
English
症例報告
レボフロキサシン(クラビット®)により麻痺性イレウスと薬疹を生じた1例
A case of drug eruption complicated with paralytic ileus due to levofloxacine
鶴見 純也
1
,
伊藤 幸恵
1
,
小田 佐智子
1
,
沖田 博
1
,
濱崎 洋一郎
1
,
籏持 淳
1
,
山﨑 雙次
1
Junya TSURUMI
1
,
Sachie ITO
1
,
Sachiko ODA
1
,
Hiroshi OKITA
1
,
Youichiro HAMASAKI
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo Medical University, Tochigi, Japan
キーワード:
レボフロキサシン
,
播種性丘疹紅斑型薬疹
,
内服誘発試験
,
麻痺性イレウス
Keyword:
レボフロキサシン
,
播種性丘疹紅斑型薬疹
,
内服誘発試験
,
麻痺性イレウス
pp.282-284
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101916
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要約 53歳,男性.前立腺炎のため,レボフロキサシン(クラビット®),メフェナム酸(ポンタール®)を約5年前よりたびたび内服していた.5日前より腹痛と体幹に紅斑が出現した.軽度の発熱を伴い,徐々に紅斑が四肢に拡大した.播種性紅斑丘疹型薬疹を疑い,レボフロキサシン,メフェナム酸を中止し,プレドニゾロン投与で皮疹は消退した.レボフロキサシン,メフェナム酸のパッチテストとDLSTは陰性であったが,レボフロキサシンの内服テストで腹痛,偽腸閉塞症状とともに全身に紅斑が誘発された.メフェナム酸の内服テストは陰性であった.レボフロキサシンは,副作用として腸閉塞,偽膜性腸炎などの消化器症状を呈することがあるが,薬疹と同時に消化器症状を生じた報告例はない.
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