Japanese
English
症例報告
トレピブトンによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to trepibutone
溝口 雅子
1
,
籏持 淳
1
,
新海 浤
1
Masako MIZOGUCHI
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Hiroshi SHINKAI
1
1千葉大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Chiba University, School of Medicine
キーワード:
トレピブトン
,
薬疹
,
内服誘発試験
Keyword:
トレピブトン
,
薬疹
,
内服誘発試験
pp.789-791
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903348
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41歳,女性.胆嚢炎を疑われ,トレピブトン,ウムソデスオキシコール酸,レボフロキサシンなど内服を開始したところ,2日後に顔面を除く全身に点状の紫斑,紅斑,紫斑性丘疹および紅斑性丘疹を播種状に生じた.組織所見で真皮上層の血管周囲性小円形細胞浸潤および出血を認めた.末梢血液検査で白血球および血小板数の減少がみられ,トレピブトンによる内服誘発試験が陽性であった.トレピブトンによる紫斑を伴った播種状紅斑丘疹型薬疹と診断した.これまでにトレピブトンによる薬疹の報告例はみられず,自験例のような薬疹は極めて稀であると考えられた.
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