Japanese
English
症例報告
汎発疹を伴った掌蹠膿疱症の1例
A case of pustulosis palmaris et plantaris with generalized pustulation
大久保 倫代
1
,
藤田 優
1
,
上原 敏敬
2
,
西内 徹
3
Tomoyo OKUBO
1
,
Masaru FUJITA
1
,
Toshitaka UEHARA
2
,
Toru NISHIUCHI
3
1船橋市立医療センター皮膚科
2船橋市立医療センター病理部
3西内クリニック
1Department of Dermatology, Funabashi Municipal Medical Center, Funabashi, Japan
2Department of Pathology, Funabashi Municipal Medical Center, Funabashi, Japan
3Nishiuchi Clinic, Funabashi, Japan
キーワード:
掌蹠膿疱症
,
汎発疹
,
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
シクロスポリン
Keyword:
掌蹠膿疱症
,
汎発疹
,
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
シクロスポリン
pp.217-219
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101900
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要約 45歳,男性.初診の2年前より掌蹠に紅斑・小水疱が出現し,軽快・増悪を繰り返していた.2か月前より皮疹が増悪し,発熱,全身の散発性膿疱,副鼻腔炎が出現した.近医で抗生剤投与を受けたが著効しないため,当科を受診した.初診時,掌蹠を含むほぼ全身に膿疱・丘疹が多発し,微熱を伴っていた.病理組織像は表皮内膿疱で,胸部では角層下膿疱に加えて真皮上~中層に著明な好中球浸潤がみられた.掌蹠膿疱症の汎発化と考え,ネオーラル (R)投与で軽快した.その後二度,手掌の膿疱が再燃し,そのつどネオーラル (R)内服により軽快した.経過中,咽頭より溶連菌が検出された.ASOの上昇はなかった.
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