Japanese
English
症例報告
急性汎発性膿疱性細菌疹—掌蹠膿疱症の経過中に生じ,骨関節症状も伴った1例
Acute generalized pustular bacterid:A case which developed during the course of pustulosis palmaris et plantaris with arthro-ostitis
車地 祐子
1
Yuko KURUMAJI
1
1東川口病院皮膚科
1Division of Dermatology, Higashi-Kawaguchi Hospital
キーワード:
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
掌蹠膿疱症
,
骨関節症状
,
無菌性膿疱
,
溶連菌感染アレルギー
Keyword:
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
掌蹠膿疱症
,
骨関節症状
,
無菌性膿疱
,
溶連菌感染アレルギー
pp.39-41
発行日 1995年1月1日
Published Date 1995/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901415
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掌蹠膿疱症の経過中に,発熱とともに全身に膿疱を生じ,骨関節病変も伴った1例を報告する.症例は45歳,女.2年前より掌蹠膿疱症があり,某医で治療していた.初診の1週間前に発熱,咽頭痛などの上気道炎症状,次いで胸痛が出現し,やがて手足の膿疱の増悪とともに全身に膿疱が多発した.白血球増加,赤沈亢進,CRP上昇およびASO高値がみられ,抗生物質内服にて約2週間の経過で軽快した.臨床症状,検査所見,経過などより本症と診断したが,掌蹠膿疱症の経過中であること,骨関節症状も伴ったことなど,両疾患の近縁性を示唆する症例と思われた.
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