Japanese
English
症例報告
急性汎発性膿疱性細菌疹として発症し掌蹠膿疱症に移行した1例
A case of acute generalized pustular bacterid which changed to palmoplantar pustulosis
高江 雄二郎
1,3
,
齋藤 京
1
,
木花 いづみ
1
,
布袋 祐子
2
Yujiro TAKAE
1,3
,
Hitoshi SAITO
1
,
Izumi KOKOHANA
1
,
Yuko FUTEI
2
1平塚市民病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
3埼玉医科大学総合医療センター皮膚科
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
2Department of Dermatology, School of Medicine, Keio University
キーワード:
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
掌蹠膿疱症
Keyword:
急性汎発性膿疱性細菌疹
,
掌蹠膿疱症
pp.996-998
発行日 1998年11月1日
Published Date 1998/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902699
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53歳,男性.38℃の発熱と咽頭痛に続いて眼の充血を認め開眼困難となり,更に手掌,足底を中心に膿疱が多発,躯幹,顔面にも出現してきた.白血球数増加,CRP上昇を伴い,その急激な経過から急性汎発性膿疱性細菌疹と診断し,抗生物質の投与を開始,数日後に解熱したが膿疱の新生が続いたため,プレドニゾロン(PSL)30mg/日の内服を開始したところ急速に膿疱の消褪を認めた.しかしPSL漸減中,膿疱の再燃を見,手掌,足底に限局して落屑性変化と新旧の膿疱が混在し,現在掌蹠膿疱症として経過観察中である.本症と掌蹠膿疱症の異同およびその発症における遺伝的背景について若干の考察を加えた.
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