Japanese
English
症例報告
シクロスポリンAが奏効した小児毛孔性紅色粃糠疹の1例
Pityriasis rubra pilaris in a child successfully treated with cyclosporin A
赤木 愛
1
,
谷岡 未樹
1
,
高橋 健造
1
,
大桑 隆
2
,
宮地 良樹
1
Ai AKAGI
1
,
Miki TANIOKA
1
,
Kenzou TAKAHASHI
1
,
Takashi OKUWA
2
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座
2大桑皮フ科
1Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto, Japan
2Okuwa Skin Clinic, Takatsuki, Japan
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
シクロスポリンA
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
シクロスポリンA
pp.213-216
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101899
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要約 3歳,女児.1歳の頃より手足や膝に角化性丘疹が出現し,小児毛孔性紅色粃糠疹と診断された.9歳頃より手足の過角化と亀裂,痛みの増悪がみられたため,カルシポトリオールやステロイドの外用,イソトレチネートの外用などを試みたが増悪・寛解を繰り返した.15歳時に角化性の紅斑が四肢近位側や体幹へも広がり,紅皮症への移行と考えられた.シクロスポリンAの内服を3mg/kg/日より開始したところ,皮疹は劇的に軽快した.さまざまな治療に抵抗性のある小児毛孔性紅色粃糠疹に対して,シクロスポリンAは選択肢の1つになると考えた.
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