Japanese
English
症例報告
皮膚転移を生じた多発性骨髄腫の4例
Four cases of cutaneous involvement in multiple myeloma
山根 尚子
1
,
加藤 直子
1
,
柳 輝希
1
,
大澤 倫子
1
,
鈴木 左知子
2
Naoko YAMANE
1
,
Naoko KATO
1
,
Teruki YANAGI
1
,
Rinko OSAWA
1
,
Sachiko SUZUKI
2
1独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター皮膚科
2独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター血液内科
1Department of Dermatology, National Hospital Organization Hokkaido Cancer Center, Sapporo, Japan
2Department of Hematology, National Hospital Organization Hokkaido Cancer Center, Sapporo, Japan
キーワード:
多発性骨髄腫
,
皮膚転移
,
皮膚浸潤
,
治療
,
サリドマイド
Keyword:
多発性骨髄腫
,
皮膚転移
,
皮膚浸潤
,
治療
,
サリドマイド
pp.112-115
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101871
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要約 症例1:50歳,男性.多発性の骨病変でIgG-κ型多発性骨髄腫と診断され,4年後に体幹に皮下結節が多数出現し,7か月後に死亡した.症例2:43歳,男性.発熱および高カルシウム血症でIgG-λ型多発性骨髄腫と診断され,2か月後に体幹,上肢に多発性の紅色腫瘤が出現し,5か月後に死亡した.症例3:59歳,男性.HTLV-Iキャリア.骨病変による背部痛でIgA-κ型多発性骨髄腫と診断され,1年7か月後に右鼠径部に紅色腫瘤が出現し,2か月後に死亡した.症例4:65歳,女性.骨病変による腰痛でIgA-λ型多発性骨髄腫と診断され,6か月後に体幹および上肢に多発性の皮下腫瘤が出現した.サリドマイド療法により多発性骨髄腫は寛解に入り,皮下腫瘤も消退した.いずれも皮膚病変は多発性骨髄腫の特異疹と考えた.
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