Japanese
English
症例報告
S状結腸癌を伴った外陰部Paget病の1例
A case of extramammary Paget's disease associated with a sigmoid colon adenocarcinoma
舛 貴志
1
,
奥山 隆平
1
,
芳賀 貴裕
1
,
橋本 彰
1
,
福士 佐和子
1
,
玉渕 尚宏
1
,
佐藤 章子
1
,
相場 節也
1
Takashi MASU
1
,
Ryuhei OKUYAMA
1
,
Takahiro HAGA
1
,
Akira HASHIMOTO
1
,
Sawako FUKUSHI
1
,
Takahiro TAMABUCHI
1
,
Akiko SATOU
1
,
Setsuya AIBA
1
1東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Tohoku University Graduate School of Medicine, Sendai, Japan
キーワード:
外陰部Paget病
,
S状結腸癌
,
Paget現象
,
サイトケラチン7
,
サイトケラチン20
Keyword:
外陰部Paget病
,
S状結腸癌
,
Paget現象
,
サイトケラチン7
,
サイトケラチン20
pp.109-111
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101870
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要約 72歳,女性.初診の4か月前に外陰部のかゆみを伴う皮疹を自覚した.病理組織学的に外陰部Paget病と診断した.精査の結果,S状結腸癌がみつかったが,肛門・直腸部に明らかな病変はみられず,連続性は認められなかった.外陰部病変はサイトケラチン(CK)7陽性/CK20陰性であったが,S状結腸癌はCK7陰性/CK20陽性と異なる染色性を示した.以上より,自験例はS状結腸癌からのPaget現象ではなく,外陰部原発のPaget病と診断した.外陰部Paget病の場合,Paget現象との鑑別にCK7とCK20の免疫組織化学染色が有用である.
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