Japanese
English
症例報告
下行結腸癌を合併したアナフィラクトイド紫斑の1例
A case of anaphylactoid purpura associated with adenocarcinoma of descending colon
大内 健嗣
1
,
吉澤 奈穂
1
,
杉浦 丹
1
,
谷口 正美
2
Takeshi OUCHI
1
,
Naho YOSHIZAWA
1
,
Makoto SUGIURA
1
,
Masami TANIGUCHI
2
1静岡市立清水病院皮膚科
2静岡市立清水病院外科
1Department of Dermatology, Shizuoka Municipal Shimizu Hospital, Shizuoka, Japan
2Department of Surgery, Shizuoka Municipal Shimizu Hospital, Shizuoka, Japan
キーワード:
アナフィラクトイド紫斑
,
悪性腫瘍
,
下行結腸癌
,
血液第ⅩⅢ因子製剤
Keyword:
アナフィラクトイド紫斑
,
悪性腫瘍
,
下行結腸癌
,
血液第ⅩⅢ因子製剤
pp.116-119
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101872
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要約 54歳,男性.四肢の紫斑および腹痛を主訴に当科を初診し,臨床像・病理組織学的所見からアナフィラクトイド紫斑と診断した.下部消化管内視鏡で粘膜下の出血斑および腫瘍性病変を認めた.副腎皮質ホルモン・血液凝固第ⅩⅢ因子製剤による皮疹および消化管出血消退後,結腸切除を施行した.腫瘍は早期の中分化型腺癌であった.術後,四肢を中心に紫斑および腹痛が再燃した.血液凝固第ⅩⅢ因子製剤を再投与したところ,症状は鎮静し,再発は認めていない.高齢者および治療抵抗性のアナフィラクトイド紫斑は悪性腫瘍のデルマドロームの可能性がある.
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