Japanese
English
症例報告
著明な貧血を伴ったOsler-Rendu-Weber病の1例
A case of Osler-Rendu-Weber disease with severe anemia
山田 和哉
1
,
田村 政昭
1
,
郡 隆之
2
Kazuya YAMADA
1
,
Masaaki TAMURA
1
,
Takayuki KORI
2
1利根中央病院皮膚科
2利根中央病院外科
1Division of Dermatology, Tone Chuo Hospital, Numata, Japan
2Division of Surgery, Tone Chuo Hospital, Numata, Japan
キーワード:
Osler-Rendu-Weber病
,
遺伝性出血性毛細血管拡張症
,
貧血
Keyword:
Osler-Rendu-Weber病
,
遺伝性出血性毛細血管拡張症
,
貧血
pp.1013-1015
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101819
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要約 79歳,男性.家系内に鼻出血を繰り返す者が多い.約20年前より鼻出血を起こしていたが,最近その頻度が増加し,息切れも出現するようになった.血液検査で,Hb4.1g/dlと著明な貧血を認めた.両耳介,鼻部,頬部および躯幹に鮮紅色結節が多発し,口腔粘膜,舌には粟粒大~半米粒大の鮮紅色斑を認めた.左Kiesselbach部位のびらんから出血があった.肺や肝臓,消化管などに血管性病変や出血巣は確認できなかった.右頬部の結節より生検を行ったところ,真皮上層から中層にかけて,1層の血管内皮細胞からなる血管の拡張,増生,蛇行がみられた.以上より,Osler病と診断した.輸血,鉄剤,止血剤などの投与を行い,貧血は改善し,鼻出血の回数も減少した.
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