Japanese
English
今月の症例
拡大観察を行ったRendu-Osler-Weber病の1例
Gastrointestinal Multiple Telangiectagia (Rendu-Osler-Weber Disease) with Special Reference to Magnified Endoscopic Findings, Report of a Case
内藤 美紀
1
,
和田 陽子
1
,
吉澤 直之
1
,
菊池 陽介
1
,
津田 純郎
1
,
八尾 建史
1
,
松井 敏幸
1
,
八尾 恒良
1
,
永江 隆
2
,
縄田 修
2
Miki Naitoh
1
1福岡大学筑紫病院消化器科
2ナワタ消化器外科
pp.128-131
発行日 2004年2月25日
Published Date 2004/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100423
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〔症 例〕 50歳,男性.
〔主 訴〕 貧血.
〔既 往 歴〕 過去に頻回の鼻出血を認めたことがあった.
〔家 族 歴〕 母親に貧血.長女にも鼻出血の傾向があり,今回当科でRendu-Osler-Weber病と診断.
〔現 病 歴〕 1997年ごろから労作時息切れを自覚していたが放置していた.1999年に健診でHb5.8g/dlと高度の貧血を指摘され,近医受診.鉄剤投与でHb11.4g/dlと改善したため経過を観察されていた.2002年7月下旬にふらつきが出現.貧血の増悪を認めたため,上部消化管内視鏡検査を施行.上部消化管に紅斑が多発し,当科に紹介され入院した.
〔入院時現症〕 身長162.5cm,体重68kg,血圧118/68mmHg,脈拍72/分,整.眼瞼結膜に貧血なし.舌,口腔粘膜に小発赤斑を散見したが,全身の皮膚には特に異常所見は認めなかった.胸部聴診上に特に異常はなかった.
〔入院時検査所見〕 前医で治療後のため,当院入院時には貧血は認められず,動静脈血液ガス分析にも異常はなかった.HLAタイピングでDR8は陽性であった.
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