Japanese
English
症例報告
Traumatic anserine folliculosisの2例
Two cases of traumatic anserine folliculosis
竹田 公信
1
,
藤田 純
2
,
望月 隆
2
,
柳原 誠
2
Kiminobu TAKEDA
1
,
Jun FUJITA
2
,
Takashi MOCHIZUKI
2
,
Makoto YANAGIHARA
2
1恵寿総合病院皮膚科
2金沢医科大学環境皮膚科学部門
1Department of Dermatology, Keiju Medical Center, Ishikawa, Japan
2Department of Dermatology, Kanazawa Medical University, Ishikawa, Japan
キーワード:
traumatic anserine folliculosis
,
臀部
,
下顎
,
習慣性刺激
,
タカルシトール軟膏
Keyword:
traumatic anserine folliculosis
,
臀部
,
下顎
,
習慣性刺激
,
タカルシトール軟膏
pp.1005-1008
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101817
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要約 症例1:81歳,男性.元美術教師であり日本画を描くことを趣味とする.約1年前より正座をして絵を描いていた.初診3か月前より,左臀部に自覚症状のない白色丘疹が数個出現した.受診時,左臀部中央に直径45mmの表面がおろしがね状の局面を認め,局面内に毛孔一致性の角化性白色丘疹が存在した.絵を描くとき,丘疹部は坐骨部と踵が接する部位に一致していた.症例2:6歳,男児.顎を左手の上に乗せてよくマンガを描いていた.5歳頃より下顎に自覚症状のない丘疹が出現.下顎と手背の皮膚の接する部位に丘疹を認めていた.受診時,下顎中央部に粟粒大の毛孔一致性の角化性丘疹が集簇していた.2症例とも病理組織学的所見では毛包が囊腫状に拡大し,毛包内部は角質物質が充満しており,traumatic anserine folliculosisの診断のもと,タカルシトール軟膏を1日2回外用し,白色丘疹は扁平化した.
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