Japanese
English
症例報告
胃亜全摘と多量飲酒が誘因となったペラグラの1例
A case of pellagra induced by subtotal gastrectomy and alcoholism
西村 真智子
1
,
芝木 晃彦
1
,
澤村 大輔
1
,
清水 宏
1
Machiko NISHIMURA
1
,
Akihiko SHIBAKI
1
,
Daisuke SAWAMURA
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Hokkaido University Graduate School of Medicine, Sapporo, Japan
キーワード:
ペラグラ
,
胃癌術後
,
アルコール多飲
Keyword:
ペラグラ
,
胃癌術後
,
アルコール多飲
pp.333-335
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101422
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要約 58歳,男性.3か月前に出現した両手背の皮疹を主訴に来院した.初診時,両側手背にびらん,鱗屑を伴う淡紅色紅斑,下顎に多数の嚢胞を伴う紅斑を認めた.血清学的にはニコチン酸を含む各種ビタミン群の低下は認めなかった.しかし,特徴的な臨床所見および胃癌による胃亜全摘術後,多量飲酒の既往があることからペラグラと診断した.ニコチン酸アミドを含む複合ビタミン剤投与を行ったところ,投与開始後,皮疹は速やかに消退した.
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