Japanese
English
カラーアトラス
偏食によるペラグラ
A Case of Pellagra
片山 治子
1
Haruko KATAYAMA
1
1岡山済生会総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Okayama Saiseikai General Hospital
キーワード:
ペラグラ
,
偏食
Keyword:
ペラグラ
,
偏食
pp.430-431
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900903
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- Abstract 文献概要
患者 71歳,男性
初診 1990年4月4日
家族歴 弟に乾癬.妻が4年前に大腸癌で死去
既往歴 10年前に胃潰瘍で胃切
現病歴 1990年3月末頃より,両手背に発赤・腫脹が出現し,灼熱感が強いため4月4日当科を受診した.妻に先立たれてからは,独居で自炊している.野菜を好んで食べ,蛋白源は,卵をご飯にかけて食べるぐらいで,豆類や肉類は好まず,魚も滅多に食べない.日本酒を円に2合飲む.車を長時間運転し,日光に当たることが多い.
現症 両手背に境界鮮明な紅褐色局面があり,汚臓な痂皮やびらんを伴う(図1,2).灼熱感,接触痛が強い.下口唇にも痂皮,びらんがみられる.下痢はなく,むしろ便秘傾向である.精神症状なし.
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