Japanese
English
症例報告
食物アレルギーを合併したアスピリン不耐症の1例
A case of aspirin intolerance with food allergy
市橋 かおり
1
,
北嶋 渉
1
,
小西 啓介
1
,
寺澤 直子
2
Kaori ICHIHASHI
1
,
Wataru KITAJIMA
1
,
Keisuke KONISHI
1
,
Naoko TERASAWA
2
1京都市立病院皮膚科
2公立南丹病院皮膚科
1Department of Dermatology,Kyoto City Hospital
2Department of Dermatology,Nantan General Hospital
キーワード:
アスピリン不耐症
,
アナフィラキシー
,
食物アレルギー
,
特異的IgE
Keyword:
アスピリン不耐症
,
アナフィラキシー
,
食物アレルギー
,
特異的IgE
pp.1208-1210
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101097
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40歳,男性.約2年前より蕁麻疹,アナフィラキシー様症状を繰り返していた.食物アレルギー,食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA),アスピリン不耐症などを疑い,原因検索を行った.特異的IgEは,ダニ,エビ,カニで陽性であった.アスピリン内服誘発試験にてアスピリン不耐症と診断した.アスピリン不耐症の発症機序については,アラキドン酸代謝経路におけるシクロオキシゲナーゼ阻害作用に基づくとする考え方が主体であるが,吸入抗原や食物抗原に対するI型アレルギー反応をアスピリンが増強しているとする考え方もあり,自験例でも,ダニ,エビ,カニに対する反応をアスピリンが増強した可能性も考えられた.
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