Japanese
English
症例報告
マンソン孤虫症の1例
A case of sparganosis mansoni
市橋 かおり
1
,
北嶋 渉
1
,
小西 啓介
1
,
山田 稔
2
Kaori ICHIHASHI
1
,
Wataru KITAJIMA
1
,
Keisuke KONISHI
1
,
Minoru YAMADA
2
1京都市立病院皮膚科
2京都府立医科大学医動物学教室
1Department of Dermatology, Kyoto City Hospital
2Department of Medical Zoology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
マンソン孤虫症
,
dot-ELISA法
,
統計
Keyword:
マンソン孤虫症
,
dot-ELISA法
,
統計
pp.375-377
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100571
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要約 77歳,女性.初診の約1か月前より右前腕に軽度瘙痒を伴う皮下結節が出現し,近医より当科を紹介され受診した.初診時,右前腕屈側に長さ約10cmの発赤を伴った皮下結節を認め,末梢側より生検を行った.病理組織学的所見にて,マンソン裂頭条虫のプレロセルコイドを検出し,患者血清を用いたdot-ELISA法でもマンソン孤虫に陽性を示したため,マンソン孤虫症と診断した.生検後速やかに皮下結節は消退した.感染経路としては,鶏ささみの生食が疑われた.
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