Japanese
English
症例報告
Diabetic digital sclerosisの1例
A case of diabetic digital sclerosis
新石 健二
1
,
越後 岳士
1
,
折戸 秀光
1
,
藤本 晃英
1
,
長谷川 稔
1
,
藤本 学
1
,
竹原 和彦
1
Kenji ARAISHI
1
,
Takeshi ECHIGO
1
,
Hidemitsu ORITO
1
,
Akihide FUJIMOTO
1
,
Minoru HASEGAWA
1
,
Manabu FUJIMOTO
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
1金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管分子化学講座皮膚科学
1Department of Dermatology,Kanazawa University Graduate School of Medical Science
キーワード:
糖尿病
,
diabetic digital sclerosis
,
手指硬化
,
屈曲拘縮
Keyword:
糖尿病
,
diabetic digital sclerosis
,
手指硬化
,
屈曲拘縮
pp.917-919
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101027
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53歳,男性.既往歴に高血圧,高脂血症(内服加療中)あり.喫煙歴あり(40本/日×30年).43歳時,2型糖尿病と診断され近医にて血糖降下薬による内服加療をされていたがコントロール不良であった.初診の1年前より,疼痛を伴う手指の浮腫性硬化と拘縮が出現した.初診時,手指から手背まで皮膚の浮腫性硬化を認めたが,Raynaud現象,爪上皮の延長,爪上皮出血点は認めなかった.臨床検査では,空腹時血糖は180mg/dl,HbA1cが9.7%,尿糖3.2g/日,抗核抗体・強皮症に伴う自己抗体は陰性で,その他全身精査において異常を認めなかった.手指の血管造影では末梢動脈の描出が不良であった.病変部病理組織にて真皮の浮腫がみられ,膠原線維束の増生を認めた.ムチン染色は陰性であった.血糖コントロールとリハビリテーションにて,手指の硬化と関節拘縮は改善傾向である.
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