Japanese
English
症例報告
抗デスモグレイン1抗体が陽性を示した水疱性類天疱瘡の1例
A case of bullous pemphigoid with antidesmoglein 1 autoantibody
明石 玲
1
,
福屋 泰子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
,
天谷 雅行
2
Rei AKASHI
1
,
Yasuko FUKUYA
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Masayuki AMAGAI
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University
2Department of Dermatology,Keio University School of Medicine
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
抗BP180抗体
,
抗デスモグレイン1(Dsg1)抗体
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
抗BP180抗体
,
抗デスモグレイン1(Dsg1)抗体
pp.899-902
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101022
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82歳,女性.2003年7月より軀幹に紅斑が出現し,軽快しないため2004年1月当科を紹介され受診した.初診時,軀幹,四肢に手拳大までの紅褐色斑が多発・癒合し,小豆大までの緊満性水疱とびらんが散在していた.口腔粘膜疹は認めなかった.緊満性水疱の生検組織像は明らかな棘融解を認めず,表皮下水疱を呈し,蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgG,基底膜部にC3が沈着していた.蛍光抗体間接法にて血中抗基底膜部抗体は640倍,ELISA法にて抗BP180抗体のindex値は102,抗Dsg1抗体は150で陽性を示し,抗Dsg3抗体は陰性だった.以上より,抗Dsg1抗体が陽性を示した水疱性類天疱瘡と診断した.プレドニゾロン15mg/日(0.5mg/kg)の内服が奏効した.
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