Japanese
English
症例報告
水疱性類天疱瘡を合併した尋常性乾癬の1例
A case of psoriasis vulgaris coexistent with bullous pemphigoid
水野 愛
1
,
瀧本 玲子
1
,
河井 正晶
1
,
秋山 知加
1
,
駒井 礼子
2
,
石井 文人
2
,
橋本 隆
2
,
高森 建二
1
Ai MIZUNO
1
,
Reiko TAKIMOTO
1
,
Masaaki KAWAI
1
,
Chika AKIYAMA
1
,
Reiko KOMAI
2
,
Norito ISHII
2
,
Takashi HASHIMOTO
2
,
Kenji TAKAMORI
1
1順天堂大学浦安病院皮膚科学教室
2久留米大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Juntendo University Urayasu Hospital
2Department of Dermatology,Kurume University School of Medicine
キーワード:
尋常性乾癬
,
水疱性類天疱瘡
Keyword:
尋常性乾癬
,
水疱性類天疱瘡
pp.896-898
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101021
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72歳,男性.約10年来の尋常性乾癬で加療中,特に誘因なく四肢,軀幹に紅斑,緊満性水疱が出現し,精査の結果,水疱性類天疱瘡と診断した.尋常性乾癬と水疱性類天疱瘡の合併例につき現在までの報告をまとめ,検討した.特徴としては,①高齢者の男性に多いこと,②乾癬病変が数年から数十年先行していること,③高血圧,糖尿病などを有し,それに対する薬剤投与歴がある例が多いこと,④乾癬に対する治療が誘因となった例があることが挙げられた.近年,尋常性乾癬に合併する水疱症として,真皮内の200kD蛋白に対する自己抗体をもつanti-p200 pemphigoidが報告されているが,本症例では200kD蛋白に対する自己抗体は陰性であった.
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