Japanese
English
症例報告
抗デスモグレイン1抗体陽性IgG/IgA 天疱瘡の1例
A case of anti-desmoglein 1 antibody positive IgG/IgA pemphigus
星野 洋良
1
,
林 裕嘉
1
,
森 布衣子
1
,
木花 いづみ
1
,
久保 亮治
2
,
石井 健
2
,
天谷 雅行
2
Hiroyoshi HOSHINO
1
,
Yuka HAYASHI
1
,
Nuiko MORI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Akiharu KUBO
2
,
Ken ISHII
2
,
Masayuki AMAGAI
2
1平塚市民病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Hiratsuka City Hospital,Hiratsuka,Japan
2Department of Dermatology,Keio University School of Medicine,Tokyo,Japan
キーワード:
IgG/IgA天疱瘡
,
デスモグレイン1
,
蛍光抗体直接法
,
ELISA法
Keyword:
IgG/IgA天疱瘡
,
デスモグレイン1
,
蛍光抗体直接法
,
ELISA法
pp.927-931
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102448
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要約 43歳,女性.初診時,落葉状天疱瘡に典型的な膿痂疹様皮疹を呈していた.病理組織上,角層下の棘融解性水疱で,蛍光抗体直接法で,表皮細胞間にIgGのみならずIgAの反応性を認めた.ELISA法で,IgG,IgAタイプの血中抗デスモグレイン1抗体が陽性であった.その後,環状に拡大する,辺縁に小水疱を伴う浮腫性紅斑や,膿半月の形成が出現した.病初期には,本症例は抗デスモグレイン1IgG抗体の影響とみられる落葉状天疱瘡様の臨床像を示したが,その後,抗デスモグレイン1IgA抗体に関連したと思われる疱疹状皮膚炎様の小水疱を伴う環状紅斑と膿疱を形成し,きわめて特異な臨床像を呈した.
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