Japanese
English
症例報告
全身に著明な色素沈着をきたした皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis with atopic dermatitis presenting as generalized hyperpigmentation of the skin
箭原 弘典
1
,
井川 健
1
,
佐藤 貴浩
1
,
横関 博雄
1
Hironori YAHARA
1
,
Ken IGAWA
1
,
Takahiro SATOH
1
,
Hiroo YOKOZEKI
1
1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Graduate School,Tokyo Medical Dental University
キーワード:
皮膚筋炎
,
色素沈着
,
ステロイド
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
皮膚筋炎
,
色素沈着
,
ステロイド
,
アトピー性皮膚炎
pp.903-906
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101023
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48歳,女性.小児期よりアトピー性皮膚炎があり,外用療法で良好なコントロールをされていた.2002年1月より眼瞼に浮腫性紅斑が出現した.2002年8月よりCKの上昇と全身の色素沈着が認められるようになり次第に増悪した.2004年1月より四肢近位筋の疼痛・筋力低下を自覚した.筋酵素上昇・筋電図・筋MRI・筋生検・皮膚生検の各所見から皮膚筋炎と診断.間質性肺炎や悪性腫瘍の合併は認めなかった.プレドニゾロン40mg/日より内服開始したところ,眼瞼の腫脹・色素沈着・筋症状は徐々に改善していった.本症例の色素沈着は皮膚筋炎によるものと考えられた.
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