今月の臨床 外陰の診かた
疾患のポイントと私の治療法
15.扁平コンジローマ
淵 勲
1
Isao Fuchi
1
1堺市宿院保健所
pp.727-729
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901335
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梅毒診のうち,第2期梅毒性丘疹の異型である。外陰部や肛門周囲のように皮膚が互いに接するところで,湿潤していて,その上いろいろな刺激を受けやすいところに発生する。豊富にTre—ponema pallidum(以下TPと略すことあり)が存在するので,感染性がきわめて高く,比較的容易にTPを検出することができる。会陰・小陰唇・大陰唇を中心とした外陰部,肛門周囲に卵円形・楕円形の超米粒大から小豆大の扁平に隆起した丘疹で一般には鮮紅色である。その炎面は湿潤していて,膿性の分泌物や汚苔を伴うことがある。またびらん性のもの,潰瘍化するものがある。
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