Japanese
English
症例報告
ハンセン病の1例
A case of leprosy
嶋田 八恵
1
,
割田 昌司
1
,
石井 朗子
1
,
曽我部 陽子
2
,
石川 治
2
Yae SHIMADA
1
,
Syoji WARITA
1
,
Roko ISHII
1
,
Yoko SOGABE
2
,
Osamu ISHIKAWA
2
1石井病院皮膚科
2群馬大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Ishii Hospital
2Depertment of Dermatology,Gunma University School of Medicine
キーワード:
ハンセン病
Keyword:
ハンセン病
pp.347-349
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100461
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31歳,フィリピン人女性.11年前の来日時より左頬部の紅色皮疹に気付いていた.1年前より,前腕にも紅斑が新生した.紅斑部の病理組織像で,泡沫細胞よりなる肉芽腫があり,Fite-Faraco染色で棍棒状の菌体を認めた.臨床および組織所見よりハンセン病と診断した.WHOの多剤併用療法にレボフロキサシンを併用して加療し,紅斑は消退,神経症状も軽減した.ハンセン病は多彩な皮膚症状を呈するために診断に苦慮することも少なくない.外国人の患者を診察する機会が増えた今日では,鑑別疾患として本症を常に念頭に置いておく必要があろう.
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