Japanese
English
症例報告
消退過程で黄色腫様を呈した若年性黄色肉芽腫の1例
A case of juvenile xanthogranuloma mimicking xanthoma
服部 英子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
,
大林 寛人
2
Hideko HATTORI
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Hiroto OHBAYASHI
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2朝霞台中央総合病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Tokyo Women's Medical University
2Division of Dermatology,Asakadai Tyuou Hospital
キーワード:
若年性黄色肉芽腫
,
黄色腫
Keyword:
若年性黄色肉芽腫
,
黄色腫
pp.353-355
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100463
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
3歳,男児.生後4か月より顔面に常色の小結節が出現,増数し,10か月時に行った生検で若年性黄色肉芽腫と診断された.1歳頃までに結節は全身に多発し,頸部,肘窩,膝膕では黄色局面を形成した.2歳頃に顔面,躯幹の結節は平坦化し,色素沈着を残し消退したが,頸部,肘窩,膝膕の黄色局面には変化を認めないため,3歳時に当科を受診した.右膝膕の黄色局面の病理組織では多数の泡沫細胞が浸潤し,組織球,リンパ球が混在していた.組織球浸潤から泡沫細胞の浸潤,線維化という若年性黄色肉芽腫の経過の過程で,一部の病変に顕著な泡沫細胞の浸潤が生じ,黄色腫様となったものと考えた.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.