Japanese
English
今月の症例
びまん性大細胞B細胞リンパ腫を合併した皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis associated with diffuse large B cell lymphoma
宮地 千尋
1
,
川口 雅一
1
,
村田 壱大
1
,
門馬 文子
1
,
二階堂(豊野) まり子
1
,
鈴木 民夫
1
Chihiro MIYAJI
1
,
Masakazu KAWAGUCHI
1
,
Ichidai MURATA
1
,
Fumiko MONMA
1
,
Mariko TOYONO-NIKAIDO
1
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Yamagata University,Yamagata,Japan
キーワード:
皮膚筋炎
,
腫瘍マーカー
,
悪性リンパ腫
Keyword:
皮膚筋炎
,
腫瘍マーカー
,
悪性リンパ腫
pp.296-300
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102855
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要約 74歳,男性.初診の約2か月前から露光部に掻痒性紅斑が出現した.臨床症状,筋酵素の上昇,皮膚および筋生検より皮膚筋炎と診断した.全身スクリーニングで悪性腫瘍の合併を認めず,プレドニゾロン60mg/日で治療開始した.治療開始2か月後CEA,CYFRA,CA19-9が上昇したため,再度全身スクリーニングを行ったところ,右腋窩リンパ節腫脹を認め,病理組織学的に悪性リンパ腫(びまん性大細胞B細胞リンパ腫)と診断した.放射線治療とリツキシマブにより加療した.悪性リンパ腫で消化器系腫瘍マーカーの上昇がみられることがあり,皮膚筋炎症例では経時的に腫瘍マーカー値を測定し,悪性腫瘍の合併を検索することが重要である.
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