Japanese
English
特集 嚥下障害手術のコツ
4.頭頸部癌術後
4.How to treat swallowing disorders after surgical procedure for head and neck cancer―Pitfalls and chips
藤本 保志
1
Yasushi Fujimoto
1
1名古屋大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科
pp.539-546
発行日 2008年7月20日
Published Date 2008/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101295
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
頭頸部癌の手術治療における嚥下障害対策の第一は未然に防ぐことである。経口摂取獲得できるか否かについてはある程度予測可能であり1),癌の治癒の見込みとともに術後機能の予測に基づいた治療法選択が重視されるべきである。しかし本稿ではすでに起きてしまった術後嚥下障害への手術治療について述べる。つまり,手術を施行した施設以外での治療を念頭におく。
“嚥下障害手術のコツ”を手術の効果を最大限に得ること,失敗しないことを目的と考えると,①症例の選択,②手術技能の双方が重要である。障害に対するリハビリテーションの一環として手術を位置づける必要があり,手術前後の訓練方法やゴール設定などについても十分吟味しておく。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.