Japanese
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連載 眼科図譜・357
シクロスポリン点眼が奏効したモーレン角膜潰瘍
Mooren's ulcer effectively treated with topically applied cyclosporin A solusion
山田 義久
1
,
北川 和子
1
Yoshihisa Yamada
1
,
Kazuko Kitagawa
1
1金沢医科大学眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Kanazawa Medical University
pp.802-803
発行日 1997年5月15日
Published Date 1997/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908747
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緒言
モーレン角膜潰瘍は難治性の角膜輪部潰瘍を生じ,輪部に沿って拡大するが,時に角膜中央部へ進行し,著しい視力障害を来すことがある。また,角膜穿孔の危険すらある。これまで本症の治療は,ステロイド剤あるいは免疫抑制剤の投与,進行例に対しては,結膜切除術,角膜上皮形成術などの外科的治療が行われてきた1,2)。筆者らは,シクロスポリン点眼により,外科的治療を行うことなく治癒に至った,進行性片眼性のモーレン角膜潰瘍の1例を経験したので報告する。
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