Japanese
English
今月の主題 血中薬物濃度測定法の進歩
技術解説
シクロスポリン
西原 カズヨ
1
,
山村 喜一
1
Kazuyo NISHIHARA
1
,
Yoshikazu YAMAMURA
1
1東京大学医学部附属病院薬剤部
pp.1485-1493
発行日 1988年11月15日
Published Date 1988/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913833
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
免疫抑制薬であるシクロスポリンA (CYA)は,臓器移植や,ベーチェット病の眼疾患に広く用いられ,その有用性が注目されるとともに,腎障害などの副作用防止が強く望まれていた.そして多くの検討結果から,CYAによる適切な治療には,血中CYA濃度測定が必要かつ不可欠になった.現在,その治療有効濃度はラジオイムノアッセイによる値が用いられ,次回投与直前の血漿中濃度で50〜200ng/ml,血液中濃度で250〜1000ng/mlである.この値は,一部代謝物をも含む濃度であることから,CYAのみの濃度測定値が得られるような測定法の開発および治療有効濃度が検討されつつある.その他の測定法としては,蛍光偏光イムノアッセイおよび高速液体クロマトグラフィーがある.また,CYAは吸収率が一定でなく,種々の併用薬や疾患により体内動態が変化することから,血中CYA濃度測定はさらに必要性が増している.

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