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連載 眼科図譜・321
ミトコンドリアDNA解析により診断の確定したレーベル病の症例
A case of Leber's hereditary optic neuropathy
植田 眞未
1
,
宮崎 俊明
1
,
南後 健一
1
,
岡見 豊一
1
1関西医科大学眼科学教室
pp.911-914
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908610
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緒言
レーベル病は主に若年者に急性視神経炎の病像で発症し,高度の視力障害をきたし,視神経萎縮となる重篤な遺伝性視神経疾患である1)。遺伝形式は,Lossen法則,北島の法則を満たすことから細胞質遺伝の関与が示唆されていた2)。近年レーベル病患者のミトコンドリアDNA (mtDNA)の塩基配列に点変異があることが見いだされた3)。今回筆者らは,家族歴が明瞭でなく,診断が困難であった症例にmtDNAの解析を行い,確定診断に至った症例を経験した。
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