連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・17
リカバリーフラップからのトラベクロトミー
荻野 誠周
1
1愛知医大
pp.690-691
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908140
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Early perforation
トラベクロトミーを成功させるために重要なポイントは,シュレム管を発見するに容易な強膜弁をつくること,トラベクロトームをシュレム管に確実に挿入すること,トラベクロトームをメッシュワーク側に回転すること,の3つである。
簡単そうで意外に難しいのはトラベクロトームを間違いなくシュレム管へ挿入する手技である。ゆっくりと静かに,丁寧に挿入しないとトラベクロトームの先端は容易に前房に穿孔する。この早期穿孔early perforationは手術を無効にする,というより未施行の状態にしてしまう。
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