連載 眼科薬物療法のポイント—私の処方・17
アカントアメーバ角膜炎の初期例
石橋 康久
1
1筑波大学
pp.687-689
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908139
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患者は19歳の女性。近視のため3年前よりコンタクトレンズ(以下CLと略)を装用していた。最近になりCLをはずしたあと異物感があり,充血も見られたため近医を受診した。最初の眼科では抗生剤の点眼を処方されたが良くならず,次の眼科では角膜ヘルペスと言われ,抗ウイルス剤,ステロイド剤などの治療を受けたが,やはり改善しなかった。次の病院でアカントアメーバ角膜炎を疑われ,紹介されて筑波大学眼科を受診した。主訴:左眼視力低下,充血,異物感
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