特集 オキュラーサーフェスToday
Ⅲ 屈折矯正手術
RKの効果と限界
橋本 行弘
1
,
清水 公也
1
1武蔵野赤十字病院眼科
pp.101-104
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905610
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最近のRKの進歩で注目すべきことは,Lindstromの提唱するminimally invasive RK(Mini-RK)である(図1)。これは切開の外側を8mmまでとすることにより,術後の遠視化や眼球脆弱化の予防を期待している。次に注目すべきことはAssilとCasebeerが提唱するcombinedincision法とそれに伴うダイヤモンドナイフの改良である。これにより切開が短くても必要な手術効果が得られると共に,角膜中央へのナイフの誤刺入がなくなり手術の安全性が高まった。その他にも器具や方法にさまざまな改良が加えられ,手術精度と安全性が徐々に高まってきている。これらを取り入れて当科で行ったMini-RKの手術方法,臨床結果を踏まえ,RKの効果と限界について考察した。対象は1993年より手術を行い3か月以上経過観察可能であった294眼(男性199眼,女性95眼)で,平均年齢は32.0±11.0歳だった。
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