今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界
消化性潰瘍とその類縁疾患
H2ブロッカーの効果とその限界
谷 礼夫
1
1東海大学医学部・内科6
pp.600-603
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900798
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ポイント
1)強力かつ持続時間の長い酸分泌抑制剤である.
2)高い治癒率と速やかな症状消失を示す.
3)1日2回投与が標準で,1日1回投与法が可能である.
4)修復機転の補強のため,防御因子増強剤との併用が望まれる.
5)本剤を用いても難治性の潰瘍がある(H2プロッカー抵抗性潰瘍).
6)本剤で速やかに治癒しても投薬を中止すれば再発するので,維持療法が必要.7)維持療法は常用量の半分が原則で,防御因子増強剤との併用が望ましい.
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