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連載 眼科手術のテクニック・94
涙嚢鼻腔吻合術の術中トラブルと対処—(3)吻合弁と術創の縫合
Methods and ideas for suturing flaps and closing skin surface in the process of DCR
栗原 秀行
1
Hideyuki Kurihara
1
1栗原眼科病院
pp.1536-1538
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905543
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涙嚢鼻腔吻合術(DCR)のみならず,手術の最後の段階に位置し,その総仕上げともいうべき意味合いをもつのが縫合である。手技的には極めて単純単調なものであるため,多くの手術書でもこの部分はあっさりとした記述に留まっているのが通例で,なかには単に「縫合して手術を終わる」の一語で片付けられている場合も少なくない。しかしDCRの場合には,例えば吻合弁の作成とその縫合は導涙路の形成にかかわる,さまざまな考え方の反映される部分であり,皮膚創の縫合閉鎖はもっぱら美容的観点から最小限の傷跡ないし創痕の消失を目指して努力を傾けるべき部分であって,いずれも閑却されてはならない課題であると思われる。
以下に個々の場合について,筆者が日常心がけている事項を述べる。
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