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連載 眼科図譜・352
脈絡膜骨腫内異常血管のインドシアニングリーン螢光眼底造影
Indocyanine green angiography of choroidal osteoma with neovascular membrane.
魵沢 伸介
1
,
森 圭介
1
,
大木 隆太郎
1
,
米谷 新
1
Nobusuke Ebisawa
1
,
Keisuke Mori
1
,
Ryutarou Ohki
1
,
Shin Yoneya
1
1埼玉医科大学眼科学教室
pp.756-758
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904858
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緒言
脈絡膜骨腫に黄斑下新生血管が高率に発症する1,2)。この黄斑下新生血管の診断にはフルオレセイン螢光眼底造影法(fluorescein angiography:FA)が有用とされているが,腫瘍新生血管と脈絡膜新生血管の鑑別が困難である。さらに,加齢性黄斑変性症において指摘されているように,FAで脈絡膜新生血管の確認はできない,いわゆるoccult新生血管3)の存在があり,脈絡膜骨腫における新生血管においては治療上,より重要な問題となる。
筆者らは急激な視力低下をきたした脈絡膜骨腫の1症例にインドシアニングリーン螢光眼底造影法(indocyanine green angiography:IA)を実施し,その所見を指標にレーザー治療を行い,診断と治療におけるIAの有用性を確認した。さらにFA所見と比較検討することにより,腫瘍新生血管について興味ある知見を得たので併せ報告する。
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