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原田病の53歳女子の発症3日目所見
清水 弘一
1
1群馬大学眼科
pp.451
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904790
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原田病の毛様体の断面。53歳女子の発症3日目の所見で,超音波顕微鏡UBMのBモードで観察したもの。図の左端に角膜と虹彩根部があり,前房が浅く,狭隅角である。図の大部分を占めている毛様体と周辺部脈絡膜は,強膜から剥離し,さらに層間分離のために約5層に分かれてタマネギ様に見える。原田病の初期では,後極部に多発する漿液性網膜剥離が特徴的な所見であるが,超音波顕微鏡で検索すると,かなりの高頻度で毛様体と周辺部脈絡膜に漿液性剥離ないし浮腫があることを示す典型例である。
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