Siesta
通訳業
大鹿 哲郎
pp.118
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901909
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このところ学会などで外人講師の通訳を仰せつかることが多く,この1年間だけでも5人の先生のお相手をした。能力のおよぶ範囲で奮闘したが,いかんせん小生のつたない英語力では限界があり,冷や汗ものの経験も少なくなかった。
いちばん困るのはもちろん,講師の言っている英語がわからない時だ。日本語にもいろいろ方言があるように,英語の発音も場所や人によって非常に違う。イタリア人講師の時は,あまりにイタリア訛りの英語なものだから最初の文が英語に聞こえず,イタリア語をしゃべっているのかと思ってしまった。しかし,よく考えるとそんなはずはないので,その後は気を取り直して耳を傾けたが,そういえば昔からラテン系訛りの英語は苦手である。イタリア訛りやフランス訛りの英語は嫌いだ。
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