連載 多文化社会NIPPONの医療・6
「医療通訳」とその最適化
堀 成美
1,2
1国立国際医療研究センター国際感染症センター
2国立国際医療研究センター国際診療部
pp.258-259
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210676
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医療機関が外国人患者の受け入れ体制整備を始めてすぐに直面するのがコミュニケーション=「通訳」の問題である.日本人の医師と患者で病気や治療の話をしても,100%通じ合えるわけではない.夫婦や親子であっても誤解や勘違いが起こりうる.一方で命や健康を扱う医療の現場では,誠意を尽くして正確な説明を心がけ,「質問はないですか?」と確認をしたとしても「十分に説明責任を果たしたのか?」と問われることがある.このような時代に,日本語がわからない患者にはどのように対応すれば,安全と安心のための説明責任を果たしたことになるのだろうか.
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