連載 多文化社会NIPPONの医療・14
通訳・翻訳は技術でどこまで乗り越えられるか
堀 成美
1
1国立国際医療研究センター国際診療部
pp.902-903
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210838
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医療通訳体制をどうするか,院内資料や表示の翻訳をどこまでやるべきかを悩んでいる医療機関は多い.外国人患者がそんなにたくさん来院しているわけではないのに,どこまでお金をかけることができるかという現実的な問題がある.厚生労働省や自治体が,医療通訳やコーディネーターの人件費,院内表示の多言語化を推進する目的で半額を助成する補助事業を公募しているが,裾野を広げていくためには,予算だけでなく現場レベルでの工夫の共有なども必要である.本稿では,自動翻訳機器やアプリを含めた通訳・翻訳について,筆者の試行錯誤をもとに紹介する.
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