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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
中心性漿液性網脈絡膜症の網膜感度変化
Retinal sensitivity in central serous chorioretinopathy
牧野 伸二
1
,
小橋 理栄
1
,
中山 正
1
,
大滝 千秋
2
Shinji Makino
1
,
Rie Kobashi
1
,
Tadashi Nakayama
1
,
Chiaki Otaki
2
1岡山赤十字病院眼科
2玉野市民病院眼科
pp.306-307
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901040
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- Abstract 文献概要
緒言 中心性漿液性網脈絡膜症(以下CSCと略称)の網膜感度については,これまで眼底視野計による報告1)がなされている。筆者は,現在臨床的に汎用されている自動視野計の色視標を用いてCSCの黄斑部綱膜感度変化を検討したので報告する。
対象および方法 対象は,CSC患者のうち,網膜浮腫内に測定に使用したハンフリー自動視野計のプログラムMaculaの17点の測定点が含まれ,蛍光眼底撮影で漏出点が1個だけの29例29眼である。内訳は,男性28例,女性1例,年齢は,28〜59歳(平均40.5歳)であった。測定は,31.5Asbの白色光背景下で,白,背の色視標を用い,測定時間は15分以内であった。蛍光眼底撮影による漏出点の形態は,円形拡大型20例,噴水型9例であった。中心窩感度とそれ以外の測定点16点の感度総和の年代別正常値は先に筆者らが報告した値を用いた2)(表)。以下,後述の%は正常値を100とした百分率で表す。なお,浮腫消失期間は光凝固群が平均4.0週,非凝固群が平均5.8週であった。
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